明石魚の棚商店街にある「元祖」玉子焼き屋
兵庫県明石市本町1-1-13 浮き粉(じん粉)を配合しただしの利いた生地に卵を加え、具にたこを入れて焼く、というのが現在の“明石焼”の基本スタイルで、その元祖とも言われるのが、大正8年から人気を博した店「向井」の玉子焼 その配合は秘伝だったが、当時タクシー会社を営み「向井」の常連客でもあった横井金之助が偶然にもそのレシピを向井氏より預かり、後になって始めたお好み焼き屋でその玉子焼を出すようになる 「向井」は主が亡くなる昭和38年まで営業していたがその後は跡を継ぐ人もなかったようで、現在その味を受け継ぐのは唯一「よこ井」だけとなった 現在魚の棚商店街にある「よこ井」は、金之助さんの娘・孝子が1人で切り盛りしている 「よこ井」の明石焼の最大の特徴はその食感 表面はフワッとして、中はトロッとするのでもモチッとするのでもない、独特のやわらかな弾力性 それでいて箸でつまんでも決して崩れず、タコとのバランスも絶妙 添えられるだしが冷たく、ごく薄味であることに驚く人も多いが もともとアツアツを食べるものではない 焼きたてで舌を火傷しないように、冷やすためにだしがある つけだしなしで味が完成されているのが「よこ井」のこだわり もちろん完全に冷めてからでもおいしくいただける << やゆよ
by angling_net
| 2008-02-18 00:04
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